小学校高学年。
男子から意地悪的なちょっかいを掛けられるようになる。
歩いてる所にいきなり足を出されて転ばされるとか、
後ろからいきなりど突かれるとか、
相手はふざけて遊んでるのだろうが状況的にはとても危険。
言い返したり、やり返すと何倍にも返ってくるので
それこそが煩わしくて面倒になった息子は黙って我慢。
それをいいことにまたちょっかいを出される。
普段はひたすら耐えて我慢をしている息子だが、
それも限界が来ると半端無い怒りで強く反撃に出る。
堪りに堪っているのだから気持ちはとても理解できるが、
それこそ、原因は相手にあっても怪我をさせてしまえばこちらが悪くなる。
そんなちょっかいに、周りで見ていた女子たちから声が上がる。
直接担任に言えないけど、母親に息子を擁護する声が。
個人面談の時、「実は他のお母さんから心配の声を頂きまして」と担任。
こちらもちょうど話したいと思っていた時で、
それから何度と、担任と話すべく学校に通った。
当時、泣いて帰って来ることもあった。
聞いても「言いたくない」と頑なに言わない子だった。
気持ちが落ち着いた頃、あの時何があった?と問うても、
「思い出したくも無い」と言い、本人の口から聞くことはまず無かった。
色々ある度、担任から相手に指導が入る。
息子がそんなに嫌がっているとは思っていなかった相手は、
本当にからかい半分だったらしく、それから手を出してこなくなった。
逆に、まだやんちゃでちょっかいを出してくるヤツから
かばってくれたりする様にもなり、少し安堵もした。
小学校時代。友達との関わりに本当に色々あった。
でも、一度も「学校へ行きたくない」と言ったことは無い。
息子の様子を見つつ、逆にこちらの方から、
「たまには休んでもいいんだよ」と言ったほどだ。
この時、実は自分が思っているよりずっと、
”メンタルの強い子だ”と思ったんだよね。